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難削材加工を巡る課題
難削材の特性別に、その加工ポイントを見てきました。広く普及が進む難削材の加工ではありますが、そこには次のような課題もあります。
難削材加工を巡る3つの課題
難削材加工の閉鎖性
難削材は高度先端技術や研究開発と結びついていて、企業が切削データを独占的に確保し、企業競争を有利に展開しようとする関係から、加工現場の切削デーが外部に公表されにくいという閉鎖的な傾向が生まれています。
難削材加工の保守性と消極性
素材が極めて高価なうえ稀少で再調達が困難なことから、加工条件の変更といった新たなチャレンジが生まれにくい、その結果、過去に作成された作業標準が実態に反していても準拠される傾向にあり、技術革新への消極性・保守性が生まれています。
加工設備の特殊性
一部の難削材においては、加工設備を半ばその材質専用とせざるを得ないケースが多々あります。その結果、採算ベースの加工が見込めない場合は外注業者に頼らざるを得ませんが、前述の理由により本当の意味で良い外注業者が見つけにくい傾向があります。