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難削材とは何か
難削材の定義DEFINITION
難削材とは文字通り削りにくい、加工しにくい材料や素材のことをいい、次の3つの特性を挙げることができます。
- 材質そのものが削りにくい材料(ステンレス鋼、チタン合金、超耐熱合金などで、難削性を引き起こす材料特性を有するもの)
- 被削性の不明な材料(主に切削データのない新素材など)
- 発火・引火しやすい材料(マグネシウムなど)
難削材が生み出す諸問題PROBLEMS
こうした難削材が持つ特性により、実際の生産活動においては次のような諸問題を生み出すことになります。
- 工具寿命が短い
- 表面粗さや寸法精度が出ない
- 工具寿命の長さがばらつく
- こば欠けやバリが発生する
- 工具欠損やピッチングの発生
- 切削熱が上昇しやすい
- 溶着が発生する
- 切削抵抗が大きい
- 切りくず処理性が悪い
- 加工が不安定で自動加工できない
図1は一般材と難削材のフライス加工のV−T線図です。正しい加工条件においても難削材の加工は著しく工具寿命を落とすことが分かります。